食感が優れた赤米飯を得るために間接式電気釜を用いて洗米中および洗米後の浸漬温度25℃, 30℃および米の重量に対して1.4倍, 1.5倍の加水量で加熱時間25分, 蒸らし時間10分の炊飯条件と, 圧力鍋を用い, 加熱時間8.5分, 9.5分, 蒸らし時間7分, 10分で, 洗米中および洗米後の浸漬温度25℃, 1.4倍の加水量による炊飯条件から炊き上がり重量, 硬さ, 糊化度, 水分量, 表面構造について検討を行った.その結果, 間接式電気釜を用いての炊飯では, 洗米中および洗米後の浸漬温度の上昇や加水量の増加では食味に適した硬さの飯を得ることができなかった.圧力鍋による炊飯条件として加熱時間8.5分から9.5分, 蒸らし時間7分から10分の炊飯条件ではうるち米飯と同様の水分量や表面構造をしており, 食感のよい赤米飯を得るためには圧力鍋の使用が有効手段の一つであることが明らかになった.