大豆素材 (大豆の華, AS-K) を添加した食パンを直ごね法で製パンした.小麦粉に大豆素材 (粉および粒状) を添加すると, 添加量が多くなるにしたがって, パン体積が減少した.ドウを作る時に水分調整をしたり, 二次発酵時間を長くすることで無添加食パンとほぼ等しい比容積 (5) の食パンが製造できた.大豆素材を小麦粉の5%添加した場合はクラムの物性も無添加食パンの値と変わらなかったが, 10%添加したものはややかたくなった.官能検査の結果, 大豆素材 (粒状) を小麦粉の5%添加した食パンが, 無添加食パンよりも好まれた ( p <0.05).パンを冷蔵して発酵させた場合, 大豆素材添加食パンの方が, 無添加食パンより老化が抑制される傾向にあった.