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文章基本信息

  • 标题:永峯秀樹抄訳『経済小学 家政要旨』とその原典との比較考察
  • 作者:谷口 彩子 ; 亀高 京子
  • 期刊名称:日本家政学会誌
  • 印刷版ISSN:0913-5227
  • 电子版ISSN:1882-0352
  • 出版年度:1996
  • 卷号:47
  • 期号:4
  • 页码:289-302
  • DOI:10.11428/jhej1987.47.289
  • 出版社:The Japan Society of Home Economics
  • 摘要:

    『家政要旨』の原典解明と, 原書と訳書との比較・照合を通して, 翻訳者永峯秀樹が原書のどのような内容を採択して訳出したのかについて検討を行った. その結果, 原典は, Mrs. E. F. Haskell : The Housekeeper's Encyclopedia, D. Appleton & Co.であり, 当時のアメリカ人主婦に求められた家庭生活全般に関する知識について執筆されたものである.その内容は, 衣食住生活, 家族, 使用人の管理法, 薬の処方, 看護, 家庭菜園など多岐にわたっており, 特に食生活 (調理法) に関する記述が6割以上を占めている.しかし, 『家政要旨』に訳出されたのは, 原書の緒言と本文424ページのうち1割程度の約40ページにすぎない.さらに, 訳出章の全文が訳出されているのではなく, 永峯による選択が行われていた.訳出章における訳出行数でみた訳出率は, 栄養, 食品, 幼児, 夫の心得, 総論で高く, 使用人の使い方, 住居, 被服管理, 薬の製法などが低かった.これはまた, 永峯の訳文は, 大半において, 原文の意味を損なわないという点では原典に忠実に訳されている.しかし, その訳文は, 直訳調のものもあるが, 漢文速読法の素地を生かした意訳を主体としている. 特筆すべき第一は, 当時のわが国における伝統的な「家」を第一義とする家政理念に対して, 家族の健康・幸福の実現を目的 (人間尊重を中核) とする家政理念を紹介しようとした観点と意図である.この理念を基底として, 日米の生活文化の違いを考慮しながらも, わが国に必要と考える領域内容のみを選択・訳出したこと, 訳書名を『家政要旨』としたことが理解される. 第二は, 現実の生活への実践が求められる家政教育においては, 日本の家政や女子教育に欠けているもの, 日本が外国に学ぶべきあるいは外国から導入すべきことは何であるのかという検討が求められる.次に, その中でも, 何が実践可能かを検討する段階が必要である.永峯の訳文は「原典に忠実な」直訳的翻訳書としては, 原文にない箇所を加筆するなど, 逸脱している箇所もみられるが, この1冊で「外国の家政の紹介」と「日本が学ぶべき内容の検討」という二つのステップを併せて行っている点が優れたところであると考える.この点が原典に忠実な直訳的翻訳家政書『家事倹約訓』と『家政要旨』との違いであり, 以後の家政教育への影響という点でも両者が異なる一因と考える.

  • 关键词:翻訳家政書; 明治初期; 家政理念; 家政学成立史; 経済小学 家政要旨; 永峯秀樹
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