健康な女子学生を対象に, メニュー別の食事動作を微細に解析し, 以下の結果を得た. (1) 4種のメニューの内, サンドイッチセットは最も食事時間が短く (11.3分), 総咀嚼回数も少なかった (600回). (2) 食事時間と総咀嚼回数 ( r =0.731) ・運搬回数 ( r =0.637) の関係は両者とも正の相関 ( p <0.01) を示した. (3) 1口口中時間と咀嚼回数の関係は r =0.766で正の相関 ( p <0.01) を示した. (4) 噛む速さは, メニューや食事時間に関係なく一定であった. (5) 以上より, 口に運ぶ回数を意識的に増やすことによって, 食事時間が長くなり, 「早食い」を少しでも是正できると考える.