今回用いた新糖質甘味料4種類の物性および官能検査結果を含めて各々を総括すると以下のとおりであった. A : 泡立てやすくケーキへの使用に適しているとみなされ, 代替率50%から75%が最も好まれた.冷凍保存後も良好な性状が保持された.50%, 75%代替によりエネルギー低減率は各々対照試料の5.4%, 8.1%となった. B : 代替率の12.5%から25%の範囲内の使用で泡立てやすく, Aと同様好ましい性状のケーキとなった.代替率が多くなると冷凍保存には適さない.エネルギー低減にはならない. C : 焙焼中の生地の褐変により, ケーキ使用にはあまり適さない. D : 代替率が多くなると, 泡立ち難く, 焦げ色がつき難い.代替率25%前後での使用が望ましく, この場合, 冷凍保存にも適する.代替率25%でのエネルギー低減率は7.3%であった.