アルミニウム箔およびアルミ蒸着フィルムに替わる食品包装材料として, 酸化ケイ素を蒸着したハイバリアタイプのGL-Eフィルムの機能性を, 市販のポテトチップスを用いて光遮断性の点から検討した. ハイバリアタイプの酸化ケイ素蒸着フィルムであるGL-Eフィルムを使用した無印刷包材, 白印刷包材, 銀色印刷とセピア着色ポリエチレンを併用した包材, および現行のアルミニウム蒸着包材で包装したポテトチップスに光照射した後, POV, TBA値を測定したところ, 白印刷包材, 透明包材では明らかな劣化が認められた.それに対し, 現行包材では4週目でもほとんど変化せず, 銀色印刷包材でもこれと近い値を示した.官能検査では透明包材と白印刷包材で, 1週目から香りと味に明らかな差が認められたのに対し, 現行包材は4週目でも劣化は認められず, 銀色印刷包材でもこれに次ぐ結果が得られた.したがってGL-Eフィルムは銀色印刷を施すことにより現行包材に準ずる品質保持性を有するといえる.