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文章基本信息

  • 标题:高齢者と都市の生活環境 (第1報) 地域特性と生活行動
  • 作者:工藤 由貴子 ; 平野 順子 ; 袖井 孝子
  • 期刊名称:日本家政学会誌
  • 印刷版ISSN:0913-5227
  • 电子版ISSN:1882-0352
  • 出版年度:1998
  • 卷号:49
  • 期号:11
  • 页码:1199-1208
  • DOI:10.11428/jhej1987.49.1199
  • 出版社:The Japan Society of Home Economics
  • 摘要:

    以上の調査結果から, 3地域の地域特性と高齢者の生活行動の特徴, およびそれを規定する環境要因について以下のとおりまとめることができる. (1) 3地域における高齢者像は異なっている.世田谷区に住む高齢者は一戸建て持家に住み, 居住歴は長い.男性はサラリーマン, 女性は専業主婦であった者が多い.定年後の現在, 男性もすでに無職で, 夫婦のみ世帯が多い.台東区の場合は, 自営業主, 家族従業者が多く, 持家層で居住歴も長い.高齢であっても就業を切り離されることは少なく, 引退後も地域の社会活動の担い手となっている.地域と密接な関わりをもち, 事業の後継者としての長男と資産を共有して同居している者も多い.持家が店舗と兼用である場合もある.比較的新しくひらけた近郊市である東久留米・清瀬市に住む高齢者は, 他の2地域に比べると若い年齢層である.男女とも雇用者であったものが多く, 特に雇用者として働いた経験をもつ女性の割合は他の2地域に比べて高い.公営・公団賃貸住宅に住む者の割合も高い.夫婦のみ世帯であるが, 居住年数は他地域に住む高齢者に比べて短い. (2) 生活行動を規定している高齢者の属性上の要因として, 過去の最長職があげられる.世田谷区, 東久留米・清瀬市では雇用労働者の割合が高く, 台東区では自営業の割合の高さがきわだっている.台東区の対象者の54.8%がかつて, あるいは現在も自営業主, または家族従業者である.自営業の多い台東区において地域との密着性が高く, 近所とより親密な付き合いをしている者の割合は高い.このように, 自営業であることは, 地域内で職業をもち, 同時に地域の市民としての役割も担うことができる条件を備えていることを意味する.また, 地域社会の側からすると, 生産年齢の男性を日中もそこに含む, 均衡のとれた構造になっているという利点がある. (3) 居住の定住性は, 環境の帰属的側面の充足との関連において, 特に高齢者の生活を考える上で重要である (鈴木1995).今回の調査では, 当該地域内に30年以上居住している者は世田谷区で77.5%, 台東区で82.8%にのぼっている.一方, 近郊市である東久留米・清瀬市では中高年期での持ち家取得に伴う転入や公営賃貸住宅への入居などで, 居住年数が短い者が比較的多い.この定住性の高さを背景に, 近隣との関係性, 地域の帰属的側面が強調される.居住年数30年以上の者の割合が最も高かった台東区において, 地域を好きであると認識している者の割合が最も高い. (4) 台東区の高齢者の特徴を, 他地域の高齢者と比較してみると, 年齢が高くなっても一人で外出できる者の割合は大きく低下せず, また, 外出時に歩ける時間として1時間以上と回答した者の割合が高い.さらに, 住まいまわりや生活道路の安全性に関する問題指摘も3地域中最も少なく, 地域を好きであると評価している者の割合も最も高い.このような特徴は, すでに述べた高齢者の属性上の特性から導くことができよう.台東区に住む高齢者は地域内での居住年数が長く, 地域内に職業をもつ者の割合が高かった.このような定住性・定着性が地域への愛着を生み, 高齢者の生活行動にプラスの影響を与えていると考えることができよう. (5) 最も親しい者との接触頻度はそれらとの時間的距離に規定される.台東区の高齢者は, 別居子・親族・友人との交流頻度が高い.これは, それぞれとの時間的距離が短いという社会環境上の特徴による. (6) 生活行動上の各指標に対して, 高齢者の属性および環境上の特徴を独立変数として重回帰分析を行った.その結果, 定住性, 職業などの属性上の特性が生活行動を規定していることが示された.この結果は台東区における生活行動上の優位性を一般化するものである.

  • 关键词:高齢者; 地域社会; 生活環境; 都市; 生活行動
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