40% (w/v) スクロース添加0.9% (w/v) カッパーカラギーナンと4.0% (w/v) ゼラチン混合ゲルの熱およびレオロジー特性について検討した.カッパーカラギーナンとゼラチンの混合比は容積比で3/1, 1/1, 1/3とした.DSC曲線のピーク温度, 貯蔵弾性率, 離漿率については, カッパーカラギーナンがゼラチンよりスクロース添加の影響を強く受け, 破断特性値では, ゼラチンがカッパーカラギーナンよりスクロース添加の影響を強く受けた.混合ゲルにおいては, 混合割合の高い成分に対するスクロース添加の影響が熱およびレオロジー特性で強くみられた.これらの結果から, スクロース添加カッパーカラギーナン・ゼラチン混合ゲルでは, 相分離ゲルが形成されると考えられた.