(1) 大根3品種 (緑輝, くらま, 福味) の収穫直後の総VC量は上部下部とも緑輝>くらま>福味の順に多かった.VC合成に関与するGLDH活性は, くらま≧緑輝>福味の順に高く, VC酸化に関与するAAO活性はくらま>福味≧緑輝の順に高かった. (2) 4℃および15℃で貯蔵中のVC量の変化をみると, 緑輝の上部, および, くらまと福味の上部, 下部で減少した.これらの組織では貯蔵中にGLDH活性が減少するか, AAO活性が増加した.緑輝の下部は4℃および15℃貯蔵中にVC量が増加傾向にあり, 貯蔵中GLDH活性は減少せず, AAO活性はほとんどみられなかった.したがって, VC量とGLDH活性の問には正の相関性が, AAO活性との間には負の相関性がみられた. (3) 大根三品種 (緑輝, くらま, 福味) では上部は4℃貯蔵が, 下部は15℃貯蔵が好ましいと考えられた.