女子短大生を対象として食卓風景の問題点を明らかにすることを目的に食事調査を行い, 献立評価指数を作成し, 献立を評価した.その結果次のことが示された. 1. 食事調査から20歳女子1日の栄養所要量を充足していない栄養素はエネルギー, カルシウム, 鉄であった.また夕食に占める栄養摂取量の割合はエネルギーが1日の44.3%, カルシウムは42.7%であり, 栄養摂取量は夕食に偏っていた. 2. 献立構成要素指数分析結果から主食, 汁物, 主菜, 副菜のうち3~4種揃っている献立が64.7%を占め, 「調理操作」では2~3操作から構成された献立が87.3%を占めた.これに対して「盛り付け」「アクセントカラー赤」「アクセントカラー緑」など献立の視覚的な要素に問題があるものは43.3~50.6%見られた. 3. 献立を高位群, 中位群, 低位群に分類し各献立構成要素について検討した結果, 中位群, 低位群は高位群に比べ, 「食用具」「盛り付け」「アクセントカラー赤」「アクセントカラー緑」など食卓風景と献立の視覚的要素に問題があることが分かった. この研究は日本調理科学会で発表したことを付記する.