(1) フェイジョアの不溶性食物繊維中の非セルロース多糖類は可食部100gあたり1.6g, セルロースは2.9g, リグニンは1.9gであり, これまでに報告のある果実中の含量と比較して, いずれも高い値であった. (2) フェイジョアの水中沈定体積は10.6ml/g IDFであり, 可食部100gあたりに換算すると394ml/1009と, ごぼうと同程度のかさ形成能を示した. (3) 不溶性食物繊維の機能性に着目し, フェイジョアから調製したIDFについて, 変異原物質の吸着についてHPLCを用いて分析を行った.Trp-P-1, Trp-P-2に対する吸着能は高かったが, IQ, N -ジメチルニトロソアミンに対する吸着能は低かった.また, 不溶性食物繊維の吸着能には, IDFの組成が関与していることが示唆された.