西日本学生バスケットボール選手権大会出場チームを対象として, ユニフォームに対する関心について調査した.ユニフォームに対する関心と競技成績の関連性を明らかにするために, 競技成績別に因子分析を行い, 男女の因子得点を比較した.結果は次の通りである. 1) 成績上位群のユニフォームに対する関心の因子構造は, 第1因子が「ファッションあこがれ・戦力効果」であり, 第2因子は「対人認知」で, 第3因子は「スタイルチェンジ」の因子で構成されていた.成績上位群の男女の因子得点を比較したところ, 「対人認知」の因子に差が認められ, 女子の方が意識していることがわかった. 2) 成績下位群のユニフォームに対する意識の構造は, 第1因子が「ファッション集団戦力効果」であり, 第2因子は「ファッションあこがれ」で, 第3因子は「精神機能性」で, 第4因子は「対人認知」の4因子で構成されていた.成績下位群の男女の因子得点を比較したところ, 「ファッション集団戦力効果」の因子バスケットボールユニフォームに対する大学生選手の関心の測定に差が認められた.女子の方がファッションによる集団の戦力効果を意識していることがわかった. 3) 下位群には上位群にみられたスタイルチェンジの因子がなかったことから, ユニフォームの新調のリーダーシップは成績上位群がとっていると推察された.