粒形の異なる外国米(中国産, タイ国産)のもち米を原料として, 常圧蒸煮仕込と加圧蒸煮仕込を行いみりんを製造した.その結果, 調整みりんの成分分析値は, 常圧蒸煮仕込では国内産米を原料とした場合と比較して, 中国産は酸度, アミノ酸度および全窒素含量において高い値を示したが, 加圧蒸煮仕込により, それぞれの成分値は減少し, 外国産米を用いても, 国内産米とほぼ同程度のみりんが製造された.調整みりんの官能評価値は, 原料米産地および蒸米条件により差が認められたが, 活性炭素処理を行うことによりこの差が改善される傾向を示した.