リボフラビンに光照射し牛血清アルブミン(BSA)に作用させたところ1:2:2:1強度の電子スピン共鳴シグナルが得られた. g 値および超微細構造よりこのシグナルはチイルラジカル(S・)であることが示された.またこのラジカル発生は, スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)(200units/ml)の存在により有意に抑えられたがカタラーゼ, 失活SODおよび失活カタラーゼは発生を抑えなかった.以上のことはBSA上でのS・発生はヒドロキシラジカルではなくスーパーオキシドアニオンラジカル(O2-に)よるものであることを示していた.この結果は, BSAと同じタンパク質であるミオシン上にもO2-によりS・が発生する可能性を強く示唆していた.