献立のライフサイクルエネルギー, すなわち生産, 輸送, 調理, 廃棄エネルギーについて検討した.そして, 献立のライフサイクルエネルギーと摂取エネルギーを比較検討した結果, 以下のことが明らかとなった. 1. 献立のライフサイクルエネルギーは摂取エネルギーよりも多い.現代の食生活は多くのエネルギー消費の上に成り立っていることが明らかになった. 2. 旬の食材は施設栽培食材より生産エネルギーが少ない.旬産旬消の良さが確認された. 3. 輸入の食材や国産の長距離輸送の食材は, 近県産に比べ輸送エネルギーが大きい.地産地消, 旬産旬消の良さが確認された. 4. 調理においては, 蓋の有無や火加減調節による適切な調理方法を行うことが環境保全につながることが明らかとなった. 5. 廃棄においては, エコクッキングに努めゴミをなるべく出さない工夫が環境保全につながることが示された. 6. 旬産旬消, 地産地消, 適切な調理方法や廃棄方法を選択することが環境保全, 持続可能な食生活の実践につながることが示唆された.