本研究では, 第1報において報告した日常的な献立のライフサイクルエネルギーの結果をふまえて学習資料を作成し, 持続可能な食教育プログラムを開発し, 授業実践を行い, プログラムの有効性を検討した。 その結果, 以下の結果が得られた. (1) 生徒や経生が食材の生産, 輸送, 調理, 廃棄に関して環境問題との関連を認識するようになった. (2) 旬や産地を意識して食材を購入しようとする経生が増加した. (3) 生活において食材購入, 調理にかかわっている人ほど, 授業に対して積極的に取り組み, 環境に配慮した食生活を実践しやすい傾向が認められた. (4) 調理実習は日常生活における環境配慮行動の実践に有効であると確認された. 以上のように, 学生は食材と環境との関連を認識するようになり, 本研究において開発した食教育プログラムは, 持続可能な食教育を行うためのプログラムとして, 有効性があることが認められた.