多量に発生する下水汚泥を電解処理法により改質し,脱臭材として有効利用を図った.本研究は吸着現象には常に発熱反応が伴うことから,この電解処理汚泥の脱臭時における熱挙動を赤外線熱画像装置により可視化し,吸着のメカニズムを解明した.その結果,試料表面から瞬間的に発熱が見られ,その後,鉛直方向への浸透が確認された.なお,試料表面の熱測定結果から,早期段階で発熱したポイントとその移行により遅効的に発熱したポイントがあり,不均一吸着が見られた.さらに,一度発熱したポイントにおいても,再び発熱し,複数回吸着が行われた.また,鉛直方向の熱測定結果から,吸着は初期段階で指数関数的に鉛直方向へ浸透した後,吸着と脱着による発熱・吸熱反応を繰り返しながら浸透し,最終的に脱着により発熱反応の収束が確認された.