有害な揮発性物質による土壌・地下水汚染では,吸引法,エアースパージング工法やバイオベンティング工法などの対策工が用いられる.それらの対策工法の設計には地盤の透気係数や影響半径が必要となり,透気係数や影響半径を求めるために現場透気試験がこれまでも行われてきた.しかし,これまでに,現場透気試験により得られた結果の整理方法については十分に検討されなかった.そこで,本論文では,井戸やボーリング孔より空気を吸引する場合の理論解と軸対称の有限要素法の数値解析を比較して理論式の特徴を整理し,その結果を基に透気試験と影響半径を求めるための現場透気試験のデータ整理方法を提示した.