廃棄物のリサイクル推進においては高い輸送コストが課題となっており静脈物流の効率化を進めることが求められている.本研究では,静脈物流の特性や現状を定量的に分析し,輸送コスト削減及び静脈物流の効率化のための課題を明確化する.また,廃棄物が大量に発生する大都市圏と臨海部に位置するエコタウン等を結ぶ静脈物流システムの構築の必要性を主張し,その施策として共同輸送及びモーダルシフトによる大量輸送を提案する.そして,構築したモデルを利用して施策の効果を検討し,提案する施策が輸送コストの削減及び環境負荷の低減等,静脈物流の効率化に大きく寄与できることを示した.