有害化学物質に汚染された地下水の飲用による人の健康被害および生態系への悪影響防止を目的とし,微生物機能に着目した原位置透水性制御技術について検討した.本技術は,土壌内にカルシウム源及び炭素源を添加し,有機物の代謝に伴って発生するCO2を利用して炭酸カルシウムを地盤内に生成させ透水性を低下させるものである.本文では,自然界に生息する微生物機能によるカルシウム系鉱物析出促進を目的としてカルシウム源として塩化カルシウム,有機物源としてスクロースを用いた培養試験および連続透水試験を行った結果について報告する.試験の結果から,一般環境中に生息している微生物の活性を高めることでカルシウム系鉱物の析出を促進し,短期間で地盤の透水性を低下できることが明らかとなった.