不要植物材由来のチップ材を地面に敷設・転圧することによる雑草抑制効果の検証とそのしくみの解明,および有効な施工法について検討することを目的とした.チップ材敷設前の根系を含む表土除去の有無,チップ材の敷設厚(4段階),チップ材敷設後の砂散布の有無の各要因を組み合わせた16の施工区を設け,各施工区の雑草の発生状況,土壌環境,チップ材の分解特性を調査した.雑草は光の遮断の他,チップ材の発酵熱や酸素濃度の低下によって抑制されると推察された.雑草を長期にわたり抑制する最も有効な施工法は,根系(表土)を残してチップ材を200mm以上の厚さに敷設し,チップ材表面に砂を散布する工法である.