地下水環境問題の新たな管理手法として,必要最低限の掘削と微生物機能の制御により地盤の透水性を低下・復元させる原位置透水性制御法について検討した.本技術は,微生物機能により土壌内にカルシウム系鉱物を析出させる透水性低下プロセスと,同じく微生物機能により溶液のpHを低下させ,析出したカルシウム系鉱物を再溶解させる透水性復元プロセスを組み合わせて目的に応じた透水性の制御効果を得る点に特徴がある.本文では,透水性の低下・復元において重要となるカルシウム系鉱物の析出および溶液のpH低下に着目し,有機物濃度が透水性の制御に与える影響について検討した結果を報告する.試験の結果から,有機物濃度を任意に設定することで透水性の低下および復元を工学的に制御できる可能性があることが明らかとなった.