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文章基本信息

  • 标题:牛乳κ-カゼイン各画分へのCa2+の影響に関する分光学的研究
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  • 作者:土井 裕司 ; 北浦 勝寿 ; 井手野 祥次
  • 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
  • 印刷版ISSN:0287-3516
  • 电子版ISSN:1883-2849
  • 出版年度:1983
  • 卷号:36
  • 期号:1
  • 页码:31-36
  • DOI:10.4327/jsnfs.36.31
  • 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
  • 摘要:

    糖含量のみ異なるウシ常乳κ-カゼイン各画分へのCa2+添加の影響を, 紫外吸収スペクトルおよび自然蛍光スペクトルによって検討した。κ-カゼインへのCa2+添加により, 紫外吸収スペクトルはブルーシフトをおこし, その差スペクトルの極大および極小波長は, 279, 282および286nmにあった。Ca2+添加濃度が大きいほど, ブルーシフトは大きく, 糖含量の小さいκ-カゼイン画分ほど変化が大きかった。自然蛍光は, 主としてトリプトファン残基によるものと考えられ, 蛍光極大波長は, 糖含量の大きいほど長波長側にあり, 蛍光強度は小さかった。Ca2+の添加によって, 蛍光強度は若干ではあるが小さくなった。また, 糖を含む画分へのCa2+添加によって, 蛍光スペクトルのレッドシフトが観察された。これらの結果から, 糖を含むκ-カゼイン画分は, 糖を含まない画分よりも, その疎水性領域をタンパク質表面に露出させており, しかも, Ca2+の添加は, 疎水性領域の表面への露出を促す働きをしていることが考えられた。さらに, κ-カゼインに不均一性の存在することによって, κ-カゼインポリマーは, より安定な構造をとり, しかも, 他のカゼイン成分ともより安定な複合体を形成していたという事実から, 糖鎖による不均一性存在の必然性を考察した。

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