ラットに同一組成食を食餌回数を変えて夜間に間欠給餌すると, 従来の昼間に間欠給餌する方法で得られたのと同様な結果を得た。しかし, 夜間の1日1食給餌ラットでは従来の昼間時1食給餌の場合とは異なり, 体脂肪蓄積の増大がみられなかった。このことは給餌タイミングが, 摂食様式の栄養効果を調べるうえで重要であることを示唆している。 同一組成食を1日3回摂取することと, 異なる組成食を1日3回摂取することの摂食様式のちがいが, 1日当たり同一の栄養摂取量を得ても, その栄養効果に差異をもたらすか否かを検討するための一つの給餌方式を試み, その栄養学研究における意味について考察した。