福祉施設で生活をともにしている男女児について, 実験I, IIを行なった。実験Iは日常食摂取下におけるZn, Cuの出納を観察した。実験IIでは, 食事中のタンパク質レベルを変えたときのFe, Zn, Cu出納の変化について観察した。 その期間は実験Iで昭和53年7月中の3日間と実験IIでは同年10月の6日間である。 1) 実験Iでは日常食摂取下で, Zn, Cuともいずれも男女児の平均値でみるかぎり正の体内保留を示した。またZnの必要量は体重kg当たり236.7μgであり, Cuは30.7μgであった。 2) 実験IIでは, 食事中タンパク質レベルの変化により, ZnおよびCuの摂取量に影響をおよぼした。