1) 1976~1981年 (昭和51~56年) の6年間, 札幌, 仙台, 東京, 山梨, 長野, 大阪・神戸, 和歌山, 島根, 北九州において, 11,453検体の食品について亜硫酸を分析した。総検出率は51.8%で, 洋酒その他のワインでとくに高く97.1%, いか, たこ, かに加工品で67.9%, 葉類漬物57.3%, その他の果実57.0%であった。 2) 国民栄養調査成績を用いた含量実態調査方式による亜硫酸の1日総摂取量およびモデル献立から求めた推定値は, それぞれ21.0mgおよび0.167mgであった。 3) FAO/WHOの評価によるADIの50kg体重値, すなわち35mgに対する本報告の摂取量は0.5~60.1%であった。