ラット横隔膜のインキュベーション系で, 筋肉タンパク質の分解の指標としてチロシンとNτ-メチルヒスチジンのメディウム中への放出に対するプロテアーゼ阻害剤の影響を調べた。 ロイペプチンはチロシン, Nτ-メチルヒスチジンの放出速度を抑制したが前者のほうをより強く抑制した。ペプスタチンは抑制効果を示さなかった。 以上の結果から, 少なくともロィペプチンにより阻害されるcathepsin Lなどの酵素が分解に関与しており, それらはミオフィプリルタンバク質より細胞質タンバク質の分解により深く関係していることが示唆された。