1) 1983年11月中旬~下旬に, 食品添加物摂取量調査用のマーケットバスケット方式に従い, 各種食品を, 東京, 札幌で大手スーパーより, 東京, 大阪で中堅スーパーより, 仙台, 和歌山, 北九州で中小スーパーより, 山梨, 長野, 松江で地元小売店より購入し, 1人1日喫食量に相当する試料量を採取し, 8食品群ごとに集め, 18種食品添加物含量を分析し, 1日摂取量を求めた。 2) 18種食品添加物の10機関の平均1日摂取量はそれぞれ, フマル酸45.9mg, コハク酸103mg, リンゴ酸176mg, 酒石酸31.2mg, クエン酸693mg, 酢酸254mg, グルタミン酸1,118mg, アスパラギン酸296mg, グリシン201mg, イノシン酸3.35mg, ウリジル酸0.34mg, グアニル酸0.86mg, シチジル酸0.15mg, オルトリン酸433mg, D-ソルビット986mg, α-トコフェロール2.9mg, β-カロチン0.53mg, カルシウム366mgであった。 3) 各種添加物の摂取量はADIの0~15.3%の範囲内にあった。 また購入先別平均摂取量に大きな差は見られなかった。 本研究は昭和58年度厚生科学研究課題 「食品添加物の1日総摂取量調査に関する研究」 の一環としてこれを実施した。