マタタビ茶中のAsA量ならびに他の化学成分量について分析を試み, 緑茶と比較検討を行なつた結果, 若干の知見を得た。 1) マタタビ茶は緑茶の10倍にも及ぶAsA量を含有していた。 2) 生葉中のAsAは微量であるが蒸熱することにより急激に増加し, その蒸熱条件は100℃15秒が最適であった。 3) マタタビ茶成分の同定をGC-CIMSで行ない, AsAが含まれることを確認した。 4) β-カロチン, クロロフィルを多量に含有し, またCaとKについてもきわめて高い定量値を示した。