被験動物として初体重75g前後のWistar系雄ラット24匹を用い, 乳糖 (LO), ラクツロース (LU), ソルビトール (SO), 対照 (C) の4群に分け, 46日間飼育し, 飼育終了前5日間にわたり出納試験を行ない, Fe, Zn, Cu吸収におよぼす乳糖, ラクツロースおよびソルビトールの影響について比較検討を行なった。その結果, LU群の吸収率および体内保留率はLO群に比しZn, Cuで高値を示し, Feは保留率で高値を示した。さらに, CuはSO群の体内保留率がC群に比較して高値を示した。 ラクツロース投与は, Fe, Zn, Cuに対してよい利用度を示すことが示唆された。