4%ペクチン食で6週間飼育したラットにおいて, 脂質の消化管内移動と小腸絨毛の形態を4%セルロース食と比較して観察した。 1) 糞中に排泄される脂質量の割合が, セルロース食群にくらべて経時的に増加した。 2) 見かけ上の脂質吸収率が, ペクチン食群はセルロース食群よりも低かった。 3) セルロース食群ラットの小腸絨毛は正常な形態を示したのに対して, ペクチン食群は小腸絨毛の配列が不規則で, 絨毛最先端部に異常な像が観察された。