慢性疾患の分析疫学的研究に資する目的で, 種々の食習慣調査方法が開発され工夫されてきたが, 潜伏期間が長いこと, 個体差が大きいこと, 食習慣が多面にわたることなどのため, 実用的で妥当で再現性の高い方法を特定するのはむずかしい。食習慣の多様化と年次的変化は食習慣と疾患との関係をいっそう複雑なものにしており, 食習慣調査方法とその性能に関して今後の研究が大いに望まれる分野である。