非必須アミノ酸 (non-EAA) であるGlyとL-Tyrの選択摂取実験を離乳直後のラットを用いて行いこれまでの必須アミノ酸 (EAA) の結果と比較した。その結果Glyの選択摂取時には7%添加食を忌避したがそれ以下ではGly含量の多い飼料を好んで摂取し, L-Tyrの選択摂取時には3%以上添加した飼料を忌避したがそれ以下ではL-Tyr含量の多い飼料を好んで摂取した。このような結果から, ラットはGly, L-Tyrのようなnon-EAAについても過剰摂取による害作用を防止する機構により最大摂取量を調節する能力を有していることが明らかになった。