1) 非酵素的糖付加反応によって修飾されたウシ血清アルブミンはEx max 350nm, Em max 430nmの蛍光特性を示した。 2) ヒトの新鮮血液から分離したアルブミンはEx max 346nm, Em max 450nmの蛍光特性を示した。この血漿にグルコースを加えてインキュベーションすると糖濃度に依存して蛍光強度は増加し, 同時にEm maは450nmから430nmへ, シフトした。これらの蛍光はMaillard反応の後期段階の生成物によるものと思われる。 3) ヒト血清アルブミンのmg当りの蛍光強度 (Ex 346nm, Em 450nm) は糖尿病患者群 (n=18) では健常者群 (n=10) に比べて有意 (p<0.01) に高い値を示した。