パラチノースのタブレットとパラチノースの縮重合物 (PC) を46.7%含むパラチノースのキャンディを健常人6名にそれぞれ24g/日で10日間投与し, そのときの腸内フローラ, 糞便のpHと水分含量および血中の脂質と血糖に与える影響を検討した。試験期間を通じパラチノースおよびPC投与による下痢, 鼓腸感, 腹痛などの現象は認められなかった。腸内フローラについては, パラチノース投与による腸内フローラの変化は認められなかったが, PC投与により6名中5名のBifidobacteriumの選択的増加が認められた。糞便の水分含量は試験期間を通じて大きな変化は認められなかったが, 糞便のpHについてはPC投与による低下傾向が認められた。パラチノースおよびPC投与期には血中のトリグリセライドの上昇傾向が認められた。