女子大学生9名に筋力トレーニングを主とした運動を負荷し, その効果について検討した。 1) 筋力トレーニングと食事制限により, 体重が減少し, 体脂肪量が減少, LBMは増加した。またこれに伴い体幹部の周径に減少がみられた。 2) 基礎代謝, 踏台昇降時の消費エネルギーには筋力トレーニング群と対照群との間に差がみられなかった。 3) 血漿中のHDL-コレステロールは筋力トレーニング群で上昇したが, 中性脂肪, 総コレステロールには変化がみられなかった。 4) 週2~3回の筋力トレーニングを含む運動と軽いエネルギー制限を組み合わせることにより, LBMの減少, 貧血などを防ぎながら, 効果的に減量し, かつ健康を増進させることができると考えられる。