筋力, 敏捷性, 持久性は, 1日の運動時刻によって異なり, 健康増進・体力増強に関連した血液・尿成分の指標も, 朝より夕方の運動によって亢進した。とくに夕方の持久走 (1, 800m) が朝方に比べて約30秒も速かったのは, 甲状腺刺激ホルモンと成長ホルモンの分泌増加による可能性が考えられる。この結果から, 運動による健康づくりは実施時刻によって内分泌・代謝の応答性も異なるので, 生体リズムを重視した運動指導が大切であると考えられる。