消化管の生後発達にともなう筋層間神経叢の形態を, ラットの胃と小腸を使いChampy-Maillet (ZIO) 法により調べた。 1) 筋層間神経叢は, 誕生直後においても胃から回腸まで連続した網目として分布する。とくに, 幽門部は, 小腸に比べて緻密な網目をもつ。 2) 消化管の生後発達にともない, 筋層間神経叢の網目の間隙は広くなる。間隙の内部には, ニューロンの突起の延長と分枝の繰り返しにより, 緻密な自律神経基礎網が構築される。