糖尿病に対する, キクラゲの改善作用を明らかにするために, 実験の糖尿病発症ラットを用いて検討した。 糖尿病ラットは, ストレプトゾトシンを出生後2日目に80mg/kg皮下注射して, 作製した。9週齢より基本食に5%キクラゲ粉末を添加した実験食で8週間飼育した。 その結果, 1) 体重増加量, 飼料摂取童および飲水量は正常ラットに比べて差はなかった。 2) キクラゲの投与で空腹時高血糖が有意に低下した。 3) グルコース負荷時の耐糖能の改善がみられた。 4) 食後の血糖の上昇が抑制され, インスリン分泌量が有意に増加した。 以上の結果から, キクラゲに非肥満型のNIDDMにおいて改善効果が認められた。