サケ鼻軟骨よりサケCSを白色粉末として調製した。次いで, このサケCSの一部をヒアルロニダーゼで消化し, その消化産物は二糖から十糖までの糖鎖長の異なる偶数オリゴ糖の混合物であることを確認した。得られたサケCSおよびそのオリゴ糖混合物に対して, ラットの空腸刷子縁膜小胞を用い, それら糖鎖のGlc腸管吸収阻害活性を検討した。その結果, オリゴ糖サイズのサケCSは native なものに比して, Glcの腸管吸収阻害活性の低減することが示された。したがって, 難消化性高分子物質としてのサケCSは,Glcの腸管吸収を阻害して肥満の改善作用をもつことが示唆された。