ブラックマッペに存在するアンジオテンシン阻害因子の検索を試みたところ, 以下のことが明らかとなった。 1) 本阻害物質は, HPLCでの逆相カラムに吸着せず, ゲル濾過, イオン交換クロマトグラフィーで分離されなかった。 2) 豆類に含まれるフィチン酸に注目し検討したところ, 部分精製品中の総阻害活性の約40%はフィチン酸で占められていた。 3) 阻害物質の一つはフィチン酸であると示唆されたが, フィチン酸以外にも阻害物質は存在し, これらが複合されて強い阻害活性を示すことが推察された。