難消化性オリゴ糖である4G-β-D-Galactosylsucrose (以下LS) を0.7%含有する飼料を成長期ラット (4-12週齢) に投与し, LS摂取が骨に及ぼす影響を調べた。 1) LS摂取期間中, 脛骨および大腿骨の海綿骨の骨量は対照群に比し有意に高値を示した。脛骨海綿骨の軟骨量はLS摂取4, 6, 8週目で対照に比べて p <0.05の有意な高値を示した。 2) LS摂取6週目で大腿骨および脛骨の破断強度は対照群に比し有意に強くなった。 3) 大腿骨および脛骨中のCa量およびDEXA法で測定した腰椎の骨密度も対照群と比較して有意に増加した。 4) Ca代謝に関係するアルカリホスファターゼ (ALP) および血清中のカルシトニン, PTHには有意な変化はみられなかった。 以上からLS摂取は穏やかに骨形成を促進し, 骨強度を維持するものと考えられる。