生活リズム攪乱モデル実験系としてラットを連続暗黒条件下にて飼育し, Ca出納に対する飼料中Ca, P, Mg, NaおよびZn含量 (標準量または標準量の1/3.5量) の影響および交互作用を直交表を用いた実験計画法により検討した。 その結果, Ca吸収率を最大にする各種ミネラルの組合せは「標準Mg・低Ca, P量」または「標準Na・低Ca量であり, 最小は「標準Ca, P, Mg量」または「標準Ca, Na量」であった。また, P×MgおよびCa×Naの交互作用がCa吸収率に対し認められた。Ca保留量を最大にする組合せは「標準Ca量」であり, 最小は「低Ca量」であった。 これらの結果は, 正常明暗飼育時における結果と異なっており, 生体におけるCa代謝が連続暗黒飼育により変化していることが示唆された。