広島県内に居住する6歳から12歳の小学生100名の1日に摂取した飲食物中のフラボノイド量の実測値を, HPLC法により調べた。フラボノイドの1日摂取量は平均70.6±106.2mgであった。そのうちイソフラボン摂取量は19.1±33.8mgで, 全体の約27%を占めていた。フラボノイドとしては, ヘスペレチンの摂取量が最も多く, 次いでゲニステイン, ケルセチンであり, 柑橘類と大豆および大豆製品のフラボノイド摂取量に対する寄与の高いことが示唆された。肥満群と非肥満群では, 男女ともに肥満群でフラボノイド摂取量が多かったが, 両群の間に有意差はみられなかった。肥満群, 非肥満群ともに, 男子よりも女子の方にフラボノイド摂取量が多く, 女子の方が野菜・果実等の摂取量の多いことが推察された。