国立健康・栄養研究所に設置されたヒューマンカロリメーターを用いて, 座位中心の生活活動における24時間のエネルギー消費量 (24h-EE) を測定した。対象は, 健康な日本人成人男女41名であった。エネルギー消費量は, 給気と排気に加えて, 室内での酸素と二酸化炭素の濃度変化を考慮して推定した。被験者は, 18:00にヒューマンカロリメーターへ入室し, 37時間連続して滞在した。1日3回の食事と睡眠 (8時間), 自転車こぎ運動と立位 (ともに各15分×4回), 踏み台昇降 (15分×1回) については決まった時間に行うようにし, それ以外は自由時間とした。早朝空腹時に仰臥安静・覚醒状態で測定した全被験者の基礎代謝量 (BMR) は1,376±297kcal, 24h-EEは2,064±373kcalであった。24h-EE/BMR (=PAL) の平均は1.51±0.12で,「第六次改定日本人の栄養所要量」における生活活動強度II (やや低い) に対応する値とほぼ一致した。