還元難消化性デキストリンの食後血糖値に及ぼす影響を動物実験およびヒト試験において検討した。SD系雄性ラットを用い, 還元難消化性デキストリンを2.5-80%添加した糖負荷試験の結果, 5%添加で最も強い抑制効果がみられ, それ以上の添加においても同等の効果を示した。また, 健常成人男女9名を対象とし, 還元難消化性デキストリンを2.5-10g添加した食事負荷試験の結果, 5g以上の添加で有意な抑制効果が認められ, 用量依存性が認められた。次に健常成人男女10名を対象として還元難消化性デキストリンおよび難消化性デキストリンをそれぞれ5g添加した際の血糖上昇抑制効果を比較した結果, その効果はほぼ同等であることが確認された。これらの結果から, 還元難消化性デキストリンは食後血糖上昇抑制効果を有し, その効果の程度は難消化性デキストリンと同等であることが確認された。