抗がん機能性食品素材の開発を目指して, 天然材料からDNA合成酵素 (DNAポリメラーゼ) 阻害物質を探索したところ, 乾燥グァバ葉の50%エタノール抽出物「グァバ葉(1)」に強い活性を見出した。また, 疎水クロマトグラフィーで粗精製した「グァバ葉(2)」には, より強い活性があった。一方で, 抗がん作用が知られているアガリクス粗精製物についてもDNAポリメラーゼ阻害活性があることを見出したので, グァバ葉とアガリクスを混合して併用効果を調査した。その結果, 複製型であるDNAポリメラーゼαに対しては, 阻害の相乗効果がみられたが, 修復型であるDNAポリメラーゼλについては, 阻害が減弱した。