日中における好ましい肌色を系列カテゴリー法およびSD法により調査し,その決定因子を調査した.中国の最も好ましい肌色は日本に比べて赤みが強かった.一方,50%以上の被験者が受け入れた肌色は彩度が高く,黄色味の強いものであった.因子分析によって抽出された好ましい肌色の決定因子は,日中の男性間に大きな違いが観られた.すなわち日本男性では親切な「人当たり」が第1因子であるのに対し,中国男性では「見た目」が第1因子であった.