2-ウレイドフェノール型シアンカプラーの発色色素のクロロホルム溶液を用いた1H NMRスペクトルにおける濃度依存性の解析, 及び蒸気浸透圧計 (VPO) による分子量測定による状態解析から, 該色素がheadtohead型の二分子会合構造をとることが示唆された。 発色色相は主に溶媒の電子供与度に影響され, 溶媒の電子供与度が大きいほど浅色シフトした。この現象は, 溶媒による色素の会合の阻害により説明された。 鍵谷らのΔυ D が溶媒の電子供与度の尺度として有用であることがわかった。