ピラゾロトリアゾールマゼンタ色素 (PT色素) の会合エネルギーを測定するために, PT色素でシリカゲル表面を化学修飾した新しいHPLC用固定相を合成した。この固定相を用いることにより, 有機溶媒 (HPLCの展開溶媒) 中におけるPT色素の自己会合エンタルピーを測定することができ, その大きさは約2.3kcal/mo1であると見積もられた。またCD-3に由来するスルホンアミド基を含有するPT色素の会合には, この基の影響がかなり大きいことが示唆された。